トラブラン リフォーム事業部

子育てもひと段落してふと振り返ると、趣味の時間さえ無かったことに気付ついたとお客様が話されたことがありました。毎日の生活に追われ１日の終わりがあっという間に来て慌ただしい朝を迎える。その繰り返しで年月を経たとき追われていた時間が自分の時間に変わり、いったい何をして過ごせばいいか戸惑うのです。

余裕ができた今だからこそ、自分らしく時間を存分に使える趣味のためのスペースを作りたいとご相談を受けることが多くなりました。それはご主人のスペースも奥様のスペースもどちらも設けそれぞれの時間を大切にすることで、関係性の改善にも繋がるのではとのご夫婦で話し合った結果ということでした。同世代の私も思い当たる節もありとても興味深くお話を伺い、さっそくプランニングへと移りました。

今回ご紹介するのはご主人のリモートワークやオンラインゲームに使える書斎の事例です。元々リビングが広く約２０畳ほどあり壁に書棚やクローゼットがある間取りでした。そこに３～４.５畳ぐらいの書斎を作れば書棚や大きなモニター、その他周辺機器も収まるであろうということでした。この３～４．５畳のスペースをどう仕切るのか、壁を立ち上げるのか５枚ほどの連動引き戸にするのか悩みました。広い方のスペースはそれで構いませんが仕切られた狭い方の空間は圧迫感が強く陰気な雰囲気になってしまいます。

そこでふと天井高が気になりました。梁が何カ所か下りてきているものの約２７００ｍｍの高さがあり一般的なマンションなどの高さ２４００ｍｍよりも３００ｍｍもの余裕がありました。さっそくご提案…スキップフロア！仕切ることなくエリア分けができるので明るさも確保でき解放感もあり何よりデザイン性についてはいうことなし。問題は１つ、音問題。リモートワークやオンラインゲームの際に音が気にならないかとの懸念がありました。そちらについてお伺いしたところヘッドホンを使用されているので聞き取りについてはクリア、マイクで大きな生活音などを拾わなければ問題なしとのご意見でした。